未病とは
「未病を治す」というアプローチは、「ヘルスケア・ニューフロンティア」の根幹をなす考え方である。
「未病」とは、東洋医学の概念で「病気ではないが、健康でもない状態」とされる古くからある考え方であるが、神奈川県では、これを発展させ、「心身の状態を健康と病気の2つに区分するのではなく、体全体が常に変化している状態を表す概念」と捉えている。
「未病を治す」とは、個別の疾患の発症を防ぐ「予防」にとどまらず、体全体の状態をより健康な状態に近づけることをいう。「未病を治す」ことについて、県民のライフスタイルの見直しを促す動機付けや、行動変容に繋がる取組みを推進している。
特に豊富な地域資源を持つ県西地域については、「未病の戦略的エリア」と位置づけ、「未病を治す」取組みを実践する場として、新たな活力を生み出すためのプロジェクトを推進している。
また、2014年1月に発表された「未病を治す神奈川宣言」では、未病の概念を県民文化として育てること、また、そして社会のあらゆる主体が協力しあって、未病を治す取組みを展開するという2つの理念のもと、「食」、「運動」、「社会参加」の3つの具体的な取組みを進めることとしている。